ここにある情報は古いです。現在はPS3メモリーカードアダプタを使用する方法が簡単で実用的だと思われます。
また、PCSX2 Ver.0.9.4以降では新方式のBIOSイメージが推奨(必要?)になるようです。

メモリカードのみによるBIOSの吸い出し(v3くらい~v9用)  

SCPH-50000(v10)以降で動作させるには、CDRブート等ができる環境が既にある必要があります。ここでは解説しません。

0.はじめる前にメモリージャグラーUSBドライバーインストール(PS2は必要です)

純正のドライバはインストールしません。削除してください(インストール用のフロッピー自体必要ありません)。
先にドライバを以下からダウンロードしてください。
   http://www.hkems.com/download.htm でPS2をクリック  
"PS2 USB memory adaptor"用ならどれでも良いのかと思われます。
betaではなく、3Dアイコン表示も可能な"PS2 USB.zip V2.0"を使い説明していきます。
ダウンロードしたら、展開しておいてください。 SONY純正メモリーカードPS2(以下メモカ)をメモリージャグラーUSBに挿し、PlayStation2本体にメモリージャグラーUSBを挿して、USBケーブルをつないでください。
WindowsがメモリージャグラーUSBを認識するとドライバインストールするダイアログが表示されるので、指定する→直接指定→ディスク使用→で先ほどの展開先を指定します。

1.BIDATA-SYSTEMの読み込み

PlayStation2を起動させ、ブラウザ画面にしたままにする。
PCとメモカを接続したメモリージャグラーUSBをUSBケーブルでつなぎ、ドライバに添付されているアプリ(例では"adpPrj.exe")を起動させます。

ウィンドウが出て来るので、scanを押すとメモリカードが出てきます。そのままnextを押します。

system1.png

セーブデータをカーソルキーで選んでnextを押します。

サイズやcode: を確認してbackupを押します。そしたら適当なファイル名で保存してください(仮に"BIDATA.psu"とします)。

system2.png

完了すると、この画面が出てきます。
無事にBIDATA-SYSTEMファイルを読み込めたら次の処理です。

※失敗した場合はUSBケーブルを抜き、アプリのEXITボタンで終了してください。また、このアプリは正常/異常終了にかかわらずしばらくタスクが残る用です(残っていても問題無いみたい)。

2.BIDATA-SYSTEMへの変更と追加

(1) TITLE.DBを作成する

コマンドプロンプトを起動してtitleman.exeを実行します。
titleman.zipはこちら(→http://atnek-2121.hp.infoseek.co.jp/TITLEMAN/)にあるようです。
まず-cで"TITLE.DB"を新規作成し、-a 純正PlayStation1規格CD-ROMのソフト番号で追加します。
たとえばSLPS 02663の場合は、以下のようにします(厳密にはsystem.cnf中のboot:のファイル名の様です)。

D:\PS2\saver>titleman -c
titleman TITLE.DB manager - version 0.1
  (中略)
D:\ps2>titleman -a SLPS_066.63
titleman TITLE.DB manager - version 0.1
  (中略)
Adding 'SLPS_026.63' to TITLE.DB... done.

(2) TITLE.DBと各種実行ファイルをシステム設定ファイルに追加する

今回は日本語対応ランチャーとしてLbF.ELFを使用します。
こちら(→http://yi-ps2.hp.infoseek.co.jp/)から最新版バイナリをダウンロードしてください。
PCSX2のメモリカードイメージからデータを吸い出すツールも上記の場所で公開されたようです。

PSU File Managerはこちら(→http://csx.jp/~studiokazama/)からダウンロードしてください。

PSU File ManagerとLbFを展開し、LbFc.ELFをBOOT.ELFへリネームしておいてください。
そしてPSU File Managerでシステム設定ファイルに追加します。以下のコマンドを実行してください。

psu a BIDATA.psu TITLE.DB BOOT.ELF

システム設定ファイル("BIDATA.psu")のファイルサイズが大きくなるのを確認して次へ。

3.吸い出し先ディレクトリの作成

PlayStation2のブラウザでの扱いが"壊れたファイル"になり、メモリージャグラーUSBでも扱えないメモカになってしまうのを防ぎます。
PS2SaveBuilderをこちら(→http://atnek-2121.hp.infoseek.co.jp/Main.htm→MAXを使用して…をクリック)からダウンロードしてきてください。
と、思ったけど説明するのが面倒になったので、後回し(爆)。

ということで、↓こちらをダウンロードしてBIDATA-SYSTEMと一緒に転送してください。PlayStation2でBIOSを吸い出す際の保存先になります。

fileps2bios.psu

(以下を省略)

(1) バイナリエディタでELFファイルをパッチする

(2) PS2SaveBuilderでディレクトリを作成し、ELFファイルを追加する

(以上を省略)

4.改造したBIDATA-SYSTEMの書き戻しとメモカへのダウンロード

PlayStation2を起動させ、ブラウザ画面にしたままにする。
PCとメモカを接続したメモリージャグラーUSBをUSBケーブルでつなぎ、ドライバに添付されているアプリ(例では"adpPrj.exe")を起動させます。

saver1.png

メモカを選択した後、downloadボタンを押して、改造したBIDATA-SYSTEM("BIDATA.psu")を選択して下さい。

saver2.png

PlayStation2側であなたのシステム設定ファイルを削除していない場合、上書きを確認するダイアログが表示されます。はいを選択してください。
もう一回downloadボタンを押して、今度は上記でダウンロードしたpsuファイルを転送してください。

転送終了したらEXITを押して終了し、次へ。

4.PlayStation2でメモカブート

ここで設定した純正PlayStation1規格CD-ROMを起動させてみましょう。一瞬白くなって以下のような雰囲気の画面が出現したら成功です。

日本語にしよう

まず画面が味気ないですが、日本語表示に設定しましょう。 SELECTを押してMISCで○ボタン、LANGUAGEで○ボタンです。適度に他の設定も弄ったりするのもいいでしょう。設定が終わったら、△ボタンか..で戻って保存して戻ってください。

lbfjapan.png

FileBrowserを選択し、mc0:/、bios/、を選択しましょう。

biosdir1.png

赤い表示のあるmain.elfを○ボタンで実行させることができます。

biosend.png

このような画面になったら終了です。電源をリセットなりしてください。
PlayStation2のブラウザでも確認できるくらい大きな(4MB増える)ファイルになります。

biosdir2.png

こんな感じになりますので、後はメモリージャグラーUSBを使用して(最初のように)メモカから"bios.bin"を吸い出してください。
PS2SaveBuilderでそのpsuファイルを開いてb.binを右クリック→extactを選択すると取り出せます。

USBメモリが使える場合はR1ボタンでメニューを出しコピーまたは切り取りを選択し、△ボタンで戻ってmass/を選択してメニューから貼り付けを選ぶとUSBメモリ等にコピーすることができます。
ネットワークが使える場合はLbF起動直後(セレクトボタンで戻れる)の画面で→ボタンを押してPS2Ftpdを選択するとPCからftpソフトが使えます。
が、これらに吸い出したBIOSをコピーするくらいなら直接BIOSをUSBメモリやネットワークに書き出すアプリを探した方が良いと思われます。実際メモカだと拡張ROMとか書き出せないし。


実際に実行した人は何か感想を…


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